メニエール病のメカニズム
耳の内耳は、骨と膜の二重構造になっており、膜の内側はリンパ液(内リンパ液)で満たされています。
ところが、この内リンパ液の調整がなんらかの原因でうまくいかなくなって過剰になると、内リンパ水腫をつくってしまいます。
内リンパ水腫が神経を圧迫することにより、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状が現れます。
これがメニエール病です。
内耳の中には、音を感じる蝸牛や回転運動を感知する三半規管など、さまざまな器官があります。
それぞれがリンパ液でつながっているため、メニエール病になると多様な症状が現れてしまいます。
周囲がぐるぐると回転するような激しいめまいに襲われたり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
初期は、めまいの発作時に耳の閉塞感や圧迫感など、耳が詰まったような感じを受けます。
めまいを繰り返すうちにだんだんと耳鳴りや難聴を伴うようになり、しだいに発作時以外にも日常的に症状が現れるようになってしまいます。